ホームページ制作やマーケティングをやってる僕たちが本屋さんを始めた理由

2022年9月、僕たち「まころ企画」は、大阪堺市大仙中町に「makoroplan HONBAKO」というシェア型書店をオープンしました。そのお店は、壁一面に30センチ角の「本箱」を並べ、その本箱を借りてくれる利用者さんに、読み終わった本や、ご自身で書かれた本を販売してもらうっていうお店で、僕たちはそこで「本を起点に、地域までを巻き込んだ強いコミュニティ」を作ろうとしています。

僕たちの本業は言うまでもなく、小さな会社のホームページを作ったり、マーケティング支援を行う会社です。スタッフ4名の小さな事務所ですが、ご愛顧いただける多くのお客様やパートナー様と一緒に、日々楽しく仕事をしており、今年で創業18年目を迎えます。

そんな「デジタルの世界」でなりわいを続けてきた僕たちが、なぜリアルな「シェア型書店」を始めることになったのか。そこには、社会を根こそぎ変えてしまったといっても過言ではない、「新型コロナウィルス感染症」の存在が大きく関わっています。

長引くコロナの影響によって、社会を始め、僕たちの生活も大きく変容しました。マスクをつけ、人との距離を取り、働き方ひとつとっても「リモート」を強いられる、終わりの見えないどこか薄暗い世の中。

そんななか、確かにネット活用は促進されましたし、非対面で出来ることもたくさん出て来ました。高齢者の方のスマホ利用や、ネットを使ったお買い物もおおいに促進されたそうです。それはそれで素晴らしいと思いますし、働き方を含め、日々の暮らしを見直すいいきっかけになったと思います。

しかし、「人と会えない時間」が長くなればなるほど、「リモート」が生活に組み込まれたら組み込まれた分だけ、僕たちの心はリアルを求め、「誰かと繋がっていたい」という原初的な気持ちは、それまで経験したことがないくらい大きく膨らみを持っていきました。

そんななか、僕たちは「シェア型書店」という、新しい形態の本屋さんを発見します。それは、東京の吉祥寺にある「ブックマンション」さんというシェア型書店でした。

小さい頃から、本が大好きでした。
近所にある小さな本屋さんや図書館は、僕たちの人生において、とても大切な場所を占めていました。

世間では「本離れ」と言われ、大好きだった町の本屋さんはどんどん衰退し、かつて僕たちの「居場所」でもあったその場所は、今では見る影もなくなってしまいました。

ある日ネットで見つけたその「シェア型書店」は、正にそれに一石を投じる素晴らしい仕組みであることを直感しました。

僕たちは、そんな「シェア型書店」という枠組みに、人と人とがつながりあう「コミュニティ」の要素をふんだんに取り入れることで、本を起点にした新しい出逢いの場、多くの感動や喜びを文字通り「シェア」できる、そんな素敵な場所、僕たちの新しい「リアルな居場所」が作れるのではないかと考えたのです。

自分たちの得意技は、ネット活用です。小さな会社、小さなお店が、小さなコストとマンパワーで成果を上げていく仕組みづくりを、日々自社のクライアント様と実践しています。その18年間のノウハウや実績を思う存分駆使して、コミュニティや、地域に還元していけたら。

そんなふうに考えて、僕たちは、自分たちの生まれ育ったこの大好きな町、本屋さんが姿を消したこの淋しい風景のなかに、「シェア型書店 HONBAKO」を、大勢の利用者(箱主さん)と共にオープンしたのです。

シェア型書店 HONBAKO
https://honbako-cafe.com/

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