大和川(やまとがわ)を越えると、単価が高くなるそうです。

僕たち「まころ企画」は、大阪堺市を中心に営業活動を行っています。
日々、地元にある小さな会社さんからご相談を受け、ホームページの制作や、マーケティング支援などを行っています。

そんな僕たちのお客様も同様に、「地域密着」を謳っている会社さんが多くなっています。
地元堺市で「地域密着」で頑張っておられる社長さんと話しをしていると、ときどき「大和川(やまとがわ)を越えると、単価が高くなる」といった話しが出たりします。

大和川というのは、僕たちのいる「堺市」と、それより北に位置する「大阪市」を区切っている、生駒山のほうから大阪湾に抜ける大きな「一級河川」です。

一昔前にはずいぶん汚くって、話しによると、上流にある養豚場からブタが流れて来たりもしてたそうです。今はすっかり開発が進んで、そんなことはありません。とてもキレイです。

話しをもとに戻しますと、社長のおっしゃる「大和川を越える」というのは、堺市から大和川を超えて大阪市内に出る、という意味で、つまり「堺市でチマチマ商売してるよりも、大阪市内でやるほうが、単価がずっと高くて儲けやすいんだ」といった意味のことみたいです。

なるほど。たしかにそうなのかも知れない。
話しを聞いて僕はそう思います。だけど同時に、「そこってつまり、レッド・オーシャンでもありますよね」とも思います。

堺市より、大阪市内
大阪より、東京
日本より、海外

市場が広く、需要が多い。
それ故に、「売り手市場」になっていて、単価も高い。

理屈はわかります。わかるんですが、そこに参入して、それそこ高い単価で仕事を得ようとすると、必ず必要なものが少なくとも2つあります。それは、「営業力」と「競争力」です。

それが兼ね備わっていてはじめて、その「高い単価」にリーチできるんじゃないかと思います。
逆を言えば、営業力と競争力にコストを注ぎ込まなければ争えないから、単価を高くする必要がある、とも言えるんじゃないかと。

僕たちとしては、自社の商圏が少しくらい狭いエリアであっても、単価がちょっとくらい安くても、お客様にはその狭いエリア(=地元)でシェアを伸ばしてほしいな、と思います。

もちろん、「そこに市場があるのなら」ということは大前提です。
言うまでもなく、すべての商売は「需要と供給」で成り立っていますから、「需要がまったくない」のなら、すぐに場所を変えたほうがいいと思います。でも、少なくとも需要があり、競合がいて、その競合がその商圏で商売を続けていられてるなら、そこでその競合とどう戦うか、いかにそこにある需要を自社の顧客にしていくか、それを考えたほうがいいと思います。

理由は単純で、競合は少なければ少ないほどよく、商圏は近ければ近いほど、ありとあらゆるコストが安く済むからです。エンドユーザーにとっても、遠方の業者より「地域密着」でされている商売のほうが親近感を覚えやすく、「安心」や「信頼」の獲得がしやすいからです。

社長は、その業界のプロです。
長年その業界にいて、知識や技術はもちろん、過去にその仕事がどうだったのか、そしてその仕事がこれからどうなっていくのか、誰よりもずっと詳しいと思います。だから社長(およびスタッフ様)には、「競争力アップ」にコストと時間を集中していただきたいです。「営業力アップ」については、僕たちがサポートさせていただきます。

競合の少ない、狭いエリアにターゲットを絞り、そこにいる数少ない競合を押しのけるだけの「競争力」と「営業力」を、二人三脚で作っていきたいと考えています。きっと「エリアを越えた戦い」よりも、ずっと少ないコストで実現できるはずです。

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